飲食店開業について その② 本当にやりたいことなのか
その①でやりたいことを想像しよう、夢でも妄想でも願望でもいいのでと書きました。
飲食店経営が本当にやりたいことなのか、再確認してみましょう。
世の中には、色んな仕事があります。
飲食店経営は、あなたにとって一番いい選択ですか?
あなたが、大資産家の家柄で、資金を動かせる立場にあるなら店を自分でやる必要もないでしょう。
もしやるとしても、出資者としてお金を出すだけでいいのでは。
何人かのやる気と才能のある若者に投資して、その中の成功者から配当を受け取ればいいでしょう。
もしくは、貸テナントを建設して家賃をもらえばいいでしょう。
土地は持っているが現金はない人もやり方次第です。
デベロッパー企業に土地を預ければ、建物を立てて入居者も探してくれます。
低いリスクで定期的な地代収入を受け取っている、運のいい地主はたくさんいます。
また、あなたが良い教育を受けさせてくれる家庭に育ち、高学歴で高収入の企業に勤めているとします。
飲食店経営は、今までの経歴がいかに優れていようと、成功を約束されません。
今の立場や収入を捨ててでも飲食店をやりたいと思えない限り、危ない橋を渡ることないでしょう。
あなたが公務員とか、絶対つぶれないような大手インフラ企業とかに努めているとします。
世の中がどんな不景気でも決められた収入と休暇が約束されているとします。
飲食店経営者は、好景気不景気で浮き沈みもあり、店舗で起こるいろんなことに振り回されます。
店がある限り、たとえ店に入っていなくても気になり、休みなどないに等しいです。
また逆に、今の生活に不満を持っている人もいるでしょう。
給料も安い、単調な作業の連続、仕事がつまらない、生きがいもない。
飲食店開業で一発逆転した成功者はたくさんいます。
店舗オーナーになり、収入も増え、いい車に乗り、いい家庭も築けた。
飲食店開業は、不利な立場にいる人が勝負できる数少ない職業に一つでしょう。
一発逆転を狙ったがうまくいかずに、さらに落ち込んだ人もいるでしょう。
それでも、やるだけやって、ダメならもう一度やればいいと私は考えるタイプです。
一度しかない人生、やりたいことをやろう。
いろんな事例をあげました。
あなたは、それでも飲食店開業したいですか?
それでもやりたい!という人を私は何人も知っています。
それでもやりたいという人のお手伝いをして、何件もの店舗開業をお手伝いしてきました。
ある人は、名家出身の大地主で、何もしないで資産運用していればいいような人でした。
どうしても、自分の店を持ち、飲食事業を起こしたい。
色んな苦労もあえてしたい。挑戦したい。
そんな方でした。
ある人は、すでに成功している経営者でした。
食べ歩きが高じて、50を越しての飲食店開業でした。
成功する保証はどこにもありませんが、その方は大成功しました。
おそらく、何年も計画を練って、確実に勝てる勝負に出たのでしょう。
また、飲食店経営の成功に、生まれも、育ちも、学歴も、職歴も、あまり関係ありません。
やる気と決断力、技術、能力、資金があれば開業できます。
経営センスがあり、継続して努力が出来れば成功する確率が高くなります。
一般的に不利と思われる境遇から決断して飲食店開業を果たし、見事に成功した人を何人も知っています。
また、そこまでの大成功でなくても、自分の好きな店の空間で、自分の好きな事を職業にできて幸せだという人もいます。
我々、事務所を運営している自営建築士もそうです。
お金や待遇だけを考えれば、建築行政の役人とか、大手ゼネコンとかに居たほうがよっぽど楽です。
大手なら、仕事は営業が取ってくるし、給料も安定しているし、責任も取らなくてもいいし。
自分で設計事務所をやっていると、誰も助けてくれないし、仕事量は不安定だし、失業保険も経営者だとないし。
それでも、みんな独立して設計事務所を構えるのが夢であり目標です。
失敗を恐れず独立して、みんなそれぞれ建築士として活躍しています。
大変だよ!と言いながら、みんな自分の選択に満足しているように思えます。
飲食店開業を目指している方
それはあなたにとって、本当にやりたいことですか?
悩み倒すぐらい、本気で悩んで考えてみましょう。
私で良ければアドバイスします。